※この記事は18禁作品を取り扱っておりますので、18歳以下(高校生含む)の方の閲覧をお断りしております。
蝶毒は斯波と何回も結婚できる神ゲー

わー、やっとクリアしました! 今年の三月の半ばに購入してちまちまプレイして、結局2ヶ月もかかってます。
そんな長いゲームじゃないのにねー。
ではまず作品の概要について。ネタバレ感想は追記へとぶち込んでおきます。
◆概要
2011年にアロマリエ様から発売された18禁乙女ゲーです。
シナリオライターは丸木文華(マルキブンゲ)さん、絵師は天野ちぎりさんだそうで。
天野ちぎりさんは存じげてなかったのですが、TL漫画家さんだそうですね。最近はイラストレーターとしてのお仕事が多いみたいです。私この方の絵すごく! 好きです。華やかで色気があって、男は格好よく、女はかわいくって感じです。
文華さんは普段は乙女orBLの小説を書かれている方ですね。こちらの記事でその中のひとつを取り上げました。
実は「義兄」は「蝶毒」の試金石のつもりでした…テヘ
「蝶毒」ってクチコミで売れたゲームなんだそうです。実をいうと私も評判を見てから買ったのです。
乙女ゲーにおいては評判ってけっこう重視されますよね。まあ評判に騙されることもあるのですよ…良くも悪くも~ですけれどね。
この作品においては「騙された!」ってこともなく、評判通りの素晴らしい作品でした。
絵もシナリオも気に入ったってゲームはこれが最初かもしれません。
◆あらすじ
時は大正。主人公の野宮百合子は華族令嬢である。ある日の野宮家では、百合子の誕生日のために盛大なパーティが行われていた。
しかし、当の百合子は気持ちは曇っていた。何故なら、このパーティは百合子の結婚相手を探すために催されたものであった。そして両親は、既に傾いてしまっている家のために彼女を金持ちに嫁がせようと考えていた。
ままならぬ状況においても、百合子の心の中にはある人物が引っかかっていた。それは屋敷で雇っている園丁の真島のことである。
百合子は幼い頃から彼に対しほのかな恋心を抱いていた。好きでもない男と一緒になるくらいならいっそこのまま逃げ出してしまいたいと考えてると、野宮家にならず者たちが乗り込んでくる。
幼馴染の秀雄と斯波という男がならず者たち追い払ったが、そのどさくさに紛れて百合子の父親が何者かの手にかかり殺されてしまう。父親の殺害現場には、犯人が残していったと思われる、桔梗の花が――。
※以下ネタバレ感想
蝶毒は斯波と何回も結婚できる神ゲー

わー、やっとクリアしました! 今年の三月の半ばに購入してちまちまプレイして、結局2ヶ月もかかってます。
そんな長いゲームじゃないのにねー。
ではまず作品の概要について。ネタバレ感想は追記へとぶち込んでおきます。
◆概要
2011年にアロマリエ様から発売された18禁乙女ゲーです。
シナリオライターは丸木文華(マルキブンゲ)さん、絵師は天野ちぎりさんだそうで。
天野ちぎりさんは存じげてなかったのですが、TL漫画家さんだそうですね。最近はイラストレーターとしてのお仕事が多いみたいです。私この方の絵すごく! 好きです。華やかで色気があって、男は格好よく、女はかわいくって感じです。
文華さんは普段は乙女orBLの小説を書かれている方ですね。こちらの記事でその中のひとつを取り上げました。
実は「義兄」は「蝶毒」の試金石のつもりでした…テヘ
「蝶毒」ってクチコミで売れたゲームなんだそうです。実をいうと私も評判を見てから買ったのです。
乙女ゲーにおいては評判ってけっこう重視されますよね。まあ評判に騙されることもあるのですよ…良くも悪くも~ですけれどね。
この作品においては「騙された!」ってこともなく、評判通りの素晴らしい作品でした。
絵もシナリオも気に入ったってゲームはこれが最初かもしれません。
◆あらすじ
時は大正。主人公の野宮百合子は華族令嬢である。ある日の野宮家では、百合子の誕生日のために盛大なパーティが行われていた。
しかし、当の百合子は気持ちは曇っていた。何故なら、このパーティは百合子の結婚相手を探すために催されたものであった。そして両親は、既に傾いてしまっている家のために彼女を金持ちに嫁がせようと考えていた。
ままならぬ状況においても、百合子の心の中にはある人物が引っかかっていた。それは屋敷で雇っている園丁の真島のことである。
百合子は幼い頃から彼に対しほのかな恋心を抱いていた。好きでもない男と一緒になるくらいならいっそこのまま逃げ出してしまいたいと考えてると、野宮家にならず者たちが乗り込んでくる。
幼馴染の秀雄と斯波という男がならず者たち追い払ったが、そのどさくさに紛れて百合子の父親が何者かの手にかかり殺されてしまう。父親の殺害現場には、犯人が残していったと思われる、桔梗の花が――。
※以下ネタバレ感想
いやー楽しんだ楽しんだ! ほんとにやってよかったなあ!
おかげで感想がどんどん長文になっていっちゃったまいったな。

◆尾崎 秀雄(CV:須賀 紀哉)
不器用幼馴染ですね。幼馴染ポジは主人公にデフォ惚れしている設定がどのジャンルでも鉄板なのですが、秀雄もそのお約束に違わず百合子にデフォで惚れています。
私は幼馴染枠ってそれほど好きじゃないんですけど、秀雄は結構好きです。うーん、どうしてだろう…多分、軍人っていうのがツボだったんじゃないかって思ってますw
秀雄は普段そっけないのに、照れた時の顔がかわいいんですよ。あざといけどそこら辺のギャップに萌え。
秀雄は結構ロマンチストのような印象があったんですけど、どちらかといえば現実家ですよね。てかロマンチストに軍人は務まらないですよね普通に考えたら…。
ところで私は秀雄のセリフで好きなものがあって、百合のが「秀雄と結婚できたら私は幸せになれるんじゃないかな」といった旨の発言に対して、以下大まかなセリフバレ
(ここから)
「お前は結婚がどういうものか分かってない」
「結婚は遊びじゃないんだ。お前はただ家族になるだけだと思っているようだが」
「お前は俺の子どもが産めるのかと言っているんだ」
(ここまで)
これが好きなんです。なんていうか、ホントその通りだなあ…、と。昔と今じゃ結婚の制度やあり方も大分変わって来ていますが、ここだけは変わらないですもんね。あとは、個人的に思うこともあったりで…。
それに、百合子にとってはただの冗談のつもりだったのが、秀雄は百合子のことを真面目に考えてはっきりと忠告してくれたんだなとも思えて、その誠実さが無性に好ましく感じました。
いや、うん、なんていうか本当にこのシーン、前後の流れも含めて凄く好きww プレイ中、二番目くらいに印象に残ったシーンかも。冷静に考えたら生々しい会話ですけどねwww 18禁乙女だからこそ、こんなセリフがあってもいいよなあと思いました。
「百合子を剥製にして飾っておきたい」発言もなかなかですけどね! こんな発言する子どもがいるかよクソッ! いやでも子どもだからこそ…なのかな。
三角関係EDが、好きです! 三角関係EDの何が好きかって斯波が好き!
秀雄は他のルートでは佐和子ちゃんと結婚しちゃうんだよね。そう思うとちょっと寂しいね…。
でも私は佐和子の真っ直ぐなところが好きなので、まあいいかな。佐和子ならよき妻として秀雄を支えていってくれると確信しております。
ところで、私は秀雄の顔がひょっとしたら一番好きかもしれません。とくに眼鏡外した顔が好きです。精悍な若者! といった感じで、ときめく。
好きなスチルは涙味の接吻でしょうか。どうしようもなさそうな秀雄が見てて辛いのと、受け入れるしかない百合子も見てて辛い、けど、そんなところ好きだ。

◆藤田 均(CV:チアノーゼ三太夫)
なんだろう、ハマれなかったな。結構インパクトでかいキャラなのにwww
藤田は自ルート以外での完璧家令のときがすきです。あんなふうに恭しく労ってくれたら疲れも吹っ飛びそうなのだがなあ。
で、三角関係EDがry ドM執事とそれを支配するお嬢様イイヨーイイヨー! 征服欲の波動に目覚めた百合子の猛攻が大変よかったです。他のルートの百合子はどちらかというといたぶられる側なので、逆襲するシーンを見たかったのです。
百合子ちゃんの藤田をいじめたい気持ち凄くわかります。藤田のああいう態度って「いたぶってください」と言っているようにしか思えませんからねww
藤田が百合子に無理矢理チューして逃げてくシーン。百合子と同じく私も「わけがわからないわ…」と思ってしまいました。
藤田はオトメンなんだね。女々しい男ってどうなんだい? 藤田のウケはよかったのかな…。ハマりきれなかったとはいえ、私はそういうの、大好きですけど。
あとは…髪の毛おろした藤田が色っぽくてキュンとしました。以上!

◆瑞人 (CV:平井達矢)
母に愛されなかったゆえに、マザコン(?)のお兄さん。
瑞人お兄様は、百合子の腹違いの兄ではなくって、親戚程度の血のつながりなんですね。百合子の母の遠縁の親戚が野宮家の女中に産ませた子だから、「親戚」というのも正しくはないのかもしれませんが。
お兄様がどこかふわふわしてるのは出自の問題を抱えていたからなのでした。いやでも、お兄様的にはそこら辺はっきりさせることができて「清々した」らしいですがwwうーんww
このことを、百合子の母・繁子は知らなくって夫の康之が作った愛人の子という扱いで冷たくしているらしいのですが、少なくともゲーム内ではそういう扱いを受けているところは描写されてませんでしたね。だらしない後継に対してちょっと厳しいくらいで…あからさまに邪険にされている様子はなかったです。
なんで繁子が瑞人の父親について知らないのかというと、康之が教えていないからだそうですね。ここら辺で康之の「妻に振り回される、どちらかというと気弱で、優しいお父様」というイメージが崩れ始めてきています。この話は物語の根幹がチラッとだけ垣間見できる結構重要な要素ですね。
私はかなりの兄萌えなので瑞人お兄様が実の兄じゃないと知って残念でした。ガチ近親が好きなので、兄妹恋愛の末の他人でしたオチは萎えまでとはいかないものの、なにか「あっ…そうなの」という感じがしてしまいました。
「僕を見捨てておくれ」のセリフが悲しい。百合子を守ろうとするくせに自分のことを見捨てろというのは納得できませんね。
スチルのおにいさま美しすぎて どのスチルでも美しい…いやふつくしい。このゲームで一番美しいのは間違いなくおにいさまではないでしょうか!? 次点は百合子で。
兄妹セクロスしてる時に秀雄に乱入された時はリアルに固まった…。これは秀雄に軽蔑されちゃう展開だな…と思ったのに案外そうではなく、秀雄は百合子が悪いだなんて全然思ってみなくてお前は兄に騙されてるだけなんだ! ってスタンスで話を進めてきたので、なんというか、余計に申し訳ないwww
秀雄を交えての3Pが始まった時はお兄様のイキイキっぷりにくそわらいました。言葉責めまでできるなんてそんなキャラだったんだ!?!?
そんなわけで色々と玄人なお兄様ですが、情事の喘ぎが情けない(余裕がない)感じなのがひどく淫靡でイイです。
シナリオも終盤に近づくと、鏡子さまが仮面夫婦についての提案を百合子に持ちかけます。「世の中には道ならぬ恋をしている人がたくさんいるから、そういう人たちと結婚して世間体を保ちつつ自分の愛する人と存分に楽しまないか」と。
百合子ならそんなの汚らわしいと嫌がるだろうと思ったのに案外ノリノリで意外でした。せっぱつまってたんですかね。仮面夫婦ったって、関係を築くならそれなりに大変だろうと思うのだけれど。それとも恋してなりふり構わなくなったということでしょうか?
BADEDの斯波との仮面夫婦生活エンド好きです。だって、斯波さんの気持ちを考えればそりゃねー。中途半端に自分のものにしてみたけど……百合子があれじゃあねえ。

◆斯波 純一 (CV:茶介)
斯波好き!
俺様好きじゃないけど斯波は大好き!!! 大好き!!!1
いやあ、世間によくある「俺様」ってただ偉そうなだけだったりで嫌なんです。
私の思う理想の俺様は「他者に対して強引かつ傲岸不遜な振舞いをして己に自信があることを隠さないがその態度に釣り合う十分な実力をもっていてさらに責任感と情熱を持ち合わせた人を惹きつけるカリスマ」だと思うのですがなかなかそれに当てはまる人がいなかったのです。
でも、斯波はまさにこんな感じです。
自分のものにならない百合子に対して愛憎募らせる斯波かわいすぎて悶絶しながらプレイしました。斯波愛おしすぎるよ斯波~!!
斯波さんは最初から気になってたキャラなので、百合子ちゃんが「あなたなんかと結婚しない!」って態度取ってる間ずーっと「斯波さん大好き! はよ結婚しよ!」ってずっと思ってましたww
いや、百合子の気持ちもわかるんですよ。何も知らされないうちにあんな偉そうな態度取られたら、絶対私舐められてる! って感じますよ。
斯波少年の「鬼にはもうならない」というセリフをイマイチ解釈しかねています。窃盗集団から足を洗った、というからそのことをいってるのかな? と考えたのですが、それであってますかね? 斯波は鬼になったことがあるのでしょうか? あの場面だと斯波はただのコソ泥ですから、鬼とはなんか違う気がして。まあ、お天道様の下を堂々と胸を張って歩けない人間を「鬼」と表現しているなら意味は通りますが…。 うーん。なんか釈然としないです。
座敷牢の恋人EDでの、斯波が飯田(百合子のお見合い相手)を「度胸のある男だな」と憎々しげに言っていたで、つい「こわい! 何されちゃうんだろう!?(≧∇≦)」ってわくわくしちゃいました 結果あれだったんですけれど、飯田君ごめんよマジで。
BADルートに入ると瑞人お兄様が自殺で死んじゃいます。それが地味に辛くて、選択肢にてさっくり自殺を選んだわけですがその後の展開がなんとも胸熱でした。こういう展開大好きですよ。社会的に抹殺(抹消?)されて外堀ガンガン埋められてあとはもうひたすら退廃的な関係に身を窶すしかないっていいよね!?
で、私が一番好きなBADED「後悔」。
百合子が飲ませた薬は徐々に病にさせるものらしくって、もしかして肝臓に効いてくる系の毒かな? と思ったらドンピシャで肝臓がんになってておぉう…となってしまいました。えげつねえな、百合子!
斯波が死んじゃうの悲しくて私も死にたくなった…。日記の「幸せだ」のリフレインがもう本当に幸せそうで幸せそうで。でも一番愛してるひとに殺されるなんてある意味甘美なご褒美かもしれません。だから斯波も百合子の殺意に甘んじていたのではないでしょうか。私だって斯波さんに殺されるなら本望だよ!
彼は百合子のことになると仕事すらどうでもよさげですね。私は、斯波さんは仕事にプライドを持つタイプだろう、と思ってた。だから、日記の「彼女のためだけに生きてきた」という文章が意外だったんです。
でも、そうだよね。百合子がいなければ斯波さんはきっと浮浪児のままでいただろうし、仕事を得たのも百合子のため、彼女を養うためだとそんなふうに言ってましたから。斯波さんは他には何も持ってなかったから、百合子のためだけに頑張ることができたんだよね、きっと。
斯波さんのスチルを一覧するとみんな悪い顔してて、ここだけ見たらただの鬼畜強引キャラにしか見えない笑 蓋を開けてみると全然違うんだけどさ。斯波は、なりふり構わない態度と、その直後に反省するギャップがなんかいいんですよ。緩急があるといいますか。「押してダメなら引いてみろ」というあれを地でいってますよね!?
斯波さんは他のキャラのBADルートでもいっぱい絡んでくれて嬉しいです! 斯波さんのアイデンティティは百合子と結婚することだもんね!?
斯波のシナリオはあっさり気味ですね。やっぱそこは、障害が無いせいでしょうね~~。他のキャラなら、戦争、他の婚約者、身分、兄妹関係…、といろいろありますし。
唯一障害といえるものがあったらそれはヒロインの百合子自身だww

◆女探偵ルート
もうさすがにここまで来たら犯人は分かりきってる。犯人は真島! お前だ!
というわけでこれは真相ルートですね。得体の知れない真島の出生について探るルートなのです。
真島の要約すると、「真島は百合子の母繁子が自身の兄と近親相姦した末に生まれた子である。密かに出産を済ませたあとは、使用人夫婦が引き取って育てていた。そこに繁子の夫である康之が乗り込んできて、使用人一家を惨殺する。しかし真島は一命を取り留めていて、実の父に保護される。真島はその時まで真実を知らない生きてきていた。やがて青年になった彼は、もう自分のような存在を生み出さないために野宮家を潰し汚れた血筋を絶やすことを目的として、復讐を胸に誓う。」といったような感じでしょうか。…上手くまとまってないね。
百合子に電話で呼び出されて子犬ようにしっぽふって喜んでる斯波可愛すぎて悶死。百合子が自分から斯波に会いたいという意思表示をするのは女探偵ルートだけ!(多分) 何気にレアな光景でした
このルートは選択肢を外すと突然ギャグになるから困る、というか面白い。シリアスな雰囲気ぶち壊しだけれど。「私……バカ?」って自分につっこむ百合子ちゃんが可愛い。
EDで職業婦人になった百合子は、真島のことを思って一人で生きていくんだろうか? この時代に女が一人で生きていくのはとても大変そうに思います。ん……まあ、いざとなったら斯波が面倒見てくれることでしょう(適当)。
あとこのルートの百合子はお兄様に冷たい。

◆真島 芳樹 (CV:大石 恵三)
野宮家の園丁にして、闇の阿片王さん。
本当の名前は※重大なネタバレ「清(きよし)」。名は体を表す、ではないですが真島は清い人物であります。だからこそ、自分の家族を殺されたことや、禁忌の果てに生まれた自分の存在を許せなくてどこまでも歪んでいってしまう人でした。
立ち絵もスチルも、真島がかっこよすぎて辛いです。こんなかっこいいひとなら百合子ちゃんが好きになっちゃっても仕方ないよね。お兄ちゃんでも愛さえあれば関係ないと思いますw
うん。で、真島ハマれなかった!!! 何故!? 私は愛憎系大好きなはず…なのに。
真島は百合子個人により、野宮家やの方に執着しているような気がしたからですかねえ。百合子ただ一人にに執着してもっと愛したり憎んだりする場面が存在したなら斯波に比肩するくらいには好きになったかもしれません。
あんだけ真島に「諦めろ」と言われて「おまえに見合う女になるわ」という考えに至る百合子ちゃんがポジティブシンキングすぎて「へ?」って間抜けな声を出してしまったw
百合子は自らの覚悟を見せるために家出したのち、住み込みの女給として働き始めますが、ここでまさかの主人公スチルがありました! 短く髪を切った女給百合子はなんだか若く見えるなあ。普段の百合子は長髪デコ出しですからちょっと大人っぽいんですよね。
立派に女給してた百合子ちゃんのもとに真島が会いに来て、百合子の気持ちを認めてくれるシーンが嬉しかったです。でも、百合子が報われた反面真島の気持ちを思うと複雑になりはします。
帰ってきた百合子を、繁子お母様が顔を赤くして叱りつけたり心配したりを交互にするシーンが好き! です! 親を心配させちゃ駄目だよ。
濡れ場シーンで真島の背中に傷があるのがなんとも痛ましい…。これは幼い頃に康之に付けられた傷でしょうね。
真島ルートBADEDの【悪人】。このEDが作中で一番辛く感じました。なんだろう、ここでの真島の気持ちがわからない。(みなさんの解釈を教えてください!)このEDでも真島が百合子を愛していることは確実だと思います。あえて手を出さないことで彼女に復讐したってことですかね。でもそれって遠まわしな自虐になりそう…。
GOODEDの【秘めた想い】。こちらは復讐より愛情を取ったEDでしょう。でも手放しの幸せは得られていないように思います。真島が全ての呪縛から解き放たれた真GOODEDを探しに旅に出たい。ないの? そういうの…。まあ自分の生まれは変えようがないことだし、真島の性質的にそれは無理な願いかも。
この真島ルートになぜか存在している鏡子EDの主人公陵辱、地雷って言われてるんですか。うーん! たしかに! これは辛い! あっさり目な描写でしたが…乙女エロゲにも陵辱あっていいと思うけれど…。でも男性向けエロゲの陵辱だって快楽堕ちじゃないと悲惨なだけとか言われてたりするしな。このEDでは百合子快楽堕ちじゃないし百合子の傷付きっぷりを見ると…ですね。
このルートで見ることができる鏡子さまの部屋にびっくり! 鏡子さまにとっては百合子もお人形、ということでしょうか。しかもお気に入り、ということもあってよりタチが悪いことにwww
このルートにも斯波さんスチルがあって驚きました! 斯波! 斯波! 斯波! 斯波!
◆その他感想など
イラストが好みドンピシャすぎてつらい。鋭利すぎない、ちょっとかわいい、でもかっこいいというのがいいですね。女の子が可愛くかけてるのもいいなーと。女の子が可愛くないとイケメンと並んだ際にちょっとしょっぱい気持ちになりますもんね。
立ち絵の表情がくるくる変わっていいですね。色んな表情を見せてくれるので、ついじっと画面を見つめてしまいます。
最初に迎えたEDは、マルチバッドエンドでした…。そのあとは攻略サイト様にお世話になって、秀雄→藤田→瑞人→斯波→女探偵→真島の順番で攻略。真島は攻略制限により必然的に最後になりますが、ほかのルートなら好きな順番でやっておkだと思います。
真島が一番最後って個人的には後味悪くて好きじゃないと思いました。わがままを言わせてもらうなら、女探偵を最後にもって行きたかったかな、と。特に【悪人ED】の幸せの一歩手前で不幸に転落してしまうのがね。
濡れ場のBGMっていらなくないか? 私はそこだけBGMをOFFにしてました。
蝶毒の大きな特徴として、「攻略対象同士で仲悪い」ということが挙げられると思います。攻略対象同士の仲がいいかどうかってどうでもいい部分なようで意外と気にしてる人って多いと思うんですよ。
私は仲が悪いほうが好みですかね~~。ジャンルにとわず、嫌味の応酬シーンは好きなんです。蝶毒ではまさにそんなやりとりがあっておもしろかった。
ここで暴露しますけれど、私ね、お父さまめ~~~~っちゃすきです。あんなに優しそうな人格者に見えて執着・嫉妬しまくりのヤンデレ、いいなあ! ギャップ萌えですよ。しかも想い人には振り向いてもらえないどころか怖がられている上に愛人(という名の兄)がいるわけで。そうそう、ヤンデレは片想いの時が一番輝くんだもの。というかまさに私好みの理想ヤンデレじゃん!
そうそう、ヤンデレといえば私は蝶毒を「ヤンデレしかいないゲームですよw」と聞いて買ったのですが、これヤンデレなのかな? 康之はヤンデレといっても構わない思うけれど。ヤンデレというジャンルに浸りすぎたせいかそこら辺感覚が狂ってきましたww
なんというか蝶毒キャラは「こいつはツンデレ、こいつは俺様…」だとかそういうテンプレに当てなかなかはめづらいところがあります。既にあるテンプレに当てはめただけの薄っぺらなキャラクターじゃなくて、製作者が練りに練った複雑な造形をしている人物ばかりだからでしょうね、きっと。
あともう一つ気になったこと。康之は真島のことを憎んでいるとして、繁子はどう思っているのでしょうか?
始めは嫌ってた康之のことも今は夫として認めていると思う…のですが、うわごとで自分の兄である一清のことをつぶやいている限り彼のことを引きずっているように思います。では、繁子が執着しているのが一清だけなのか
というと、自分の腹にいた真島のことは愛の証と思っているというような描写があってのでどうでもいいわけではないんですよね。じゃあ、逆に愛しているのかといえば、長年放置でいるからそうでもない。…、ひょっとしてこの作品で一番頭おかしいのは繁子じゃないの?w ねえ?ww
完全クリアしたあとのオマケの執事喫茶おもしろかったです。瑞人お兄様の死にすぎなのはスタッフにも自覚あったのか…真島が楽しそうでなによりです(ノ∀`)
◆そして誰もいなくなった(初回特典ミニシナリオ)
大正執事喫茶と同じくギャグです。主要キャラ勢揃いでお茶会を行っている最中、三郎の断末魔が聞こえてきて…というストーリーです。オマケでも犯人探しをする羽目になるとは。ちなみに犯人はヤス。
そんで、ボイスなし! 声優ファンの方は買い逃したとしてもそんなに惜しくないかも?
お兄様の「憎んでないよ。どうでもいいよ^^」が本当にどうでもよさそうでなんかワロww
あと、秀雄の「童貞とか言うな!」がかわいいww 童貞自体は否定しないのかってww
ううん、でもまさか百合子がポイズンクッキングとはねえ。百合子ェ…
なんだかんだ、こんなところでも愛されまくりな百合子ちゃんは幸せだねぇw
初18禁乙女ゲーでしたが、よかったです!
18禁だからこその展開を生かした萌えが良かった。たとえば、先に書いた秀雄のセリフもそうですし、真島ルートで百合子が「真島の鎖骨のくぼみに唇を押し付けるのがすき」と言ってるのに萌えて萌えて…。
一般でこんなこと言われても結局は微エロどまりなわけだし、そういう中途半端なものを入れられちゃ余韻も糞もないぜって思います。
今後も懲りずに18禁ジャンルには手を出していきたいです。だから18禁乙女ゲーのメーカーがんばってください!
とりあえずこれにて締めとさせてもらいます。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
◆余談
この蝶毒をやって思い出した作品があるのですが、
同じ作者さんの著作。この「たった二人で世界を裏切る」と「蝶の毒華の鎖」の根本部分って結構似てませんか?
といっても実はこの作品読んだことなくって、ネタバレ記事しか見たことないんですけれどね。多分簡単には手にはいらないモノなので。でもいつか手に入れて読んでみたいなあ。
おかげで感想がどんどん長文になっていっちゃったまいったな。

◆尾崎 秀雄(CV:須賀 紀哉)
不器用幼馴染ですね。幼馴染ポジは主人公にデフォ惚れしている設定がどのジャンルでも鉄板なのですが、秀雄もそのお約束に違わず百合子にデフォで惚れています。
私は幼馴染枠ってそれほど好きじゃないんですけど、秀雄は結構好きです。うーん、どうしてだろう…多分、軍人っていうのがツボだったんじゃないかって思ってますw
秀雄は普段そっけないのに、照れた時の顔がかわいいんですよ。あざといけどそこら辺のギャップに萌え。
秀雄は結構ロマンチストのような印象があったんですけど、どちらかといえば現実家ですよね。てかロマンチストに軍人は務まらないですよね普通に考えたら…。
ところで私は秀雄のセリフで好きなものがあって、百合のが「秀雄と結婚できたら私は幸せになれるんじゃないかな」といった旨の発言に対して、以下大まかなセリフバレ
(ここから)
「お前は結婚がどういうものか分かってない」
「結婚は遊びじゃないんだ。お前はただ家族になるだけだと思っているようだが」
「お前は俺の子どもが産めるのかと言っているんだ」
(ここまで)
これが好きなんです。なんていうか、ホントその通りだなあ…、と。昔と今じゃ結婚の制度やあり方も大分変わって来ていますが、ここだけは変わらないですもんね。あとは、個人的に思うこともあったりで…。
それに、百合子にとってはただの冗談のつもりだったのが、秀雄は百合子のことを真面目に考えてはっきりと忠告してくれたんだなとも思えて、その誠実さが無性に好ましく感じました。
いや、うん、なんていうか本当にこのシーン、前後の流れも含めて凄く好きww プレイ中、二番目くらいに印象に残ったシーンかも。冷静に考えたら生々しい会話ですけどねwww 18禁乙女だからこそ、こんなセリフがあってもいいよなあと思いました。
「百合子を剥製にして飾っておきたい」発言もなかなかですけどね! こんな発言する子どもがいるかよクソッ! いやでも子どもだからこそ…なのかな。
三角関係EDが、好きです! 三角関係EDの何が好きかって斯波が好き!
秀雄は他のルートでは佐和子ちゃんと結婚しちゃうんだよね。そう思うとちょっと寂しいね…。
でも私は佐和子の真っ直ぐなところが好きなので、まあいいかな。佐和子ならよき妻として秀雄を支えていってくれると確信しております。
ところで、私は秀雄の顔がひょっとしたら一番好きかもしれません。とくに眼鏡外した顔が好きです。精悍な若者! といった感じで、ときめく。
好きなスチルは涙味の接吻でしょうか。どうしようもなさそうな秀雄が見てて辛いのと、受け入れるしかない百合子も見てて辛い、けど、そんなところ好きだ。

◆藤田 均(CV:チアノーゼ三太夫)
なんだろう、ハマれなかったな。結構インパクトでかいキャラなのにwww
藤田は自ルート以外での完璧家令のときがすきです。あんなふうに恭しく労ってくれたら疲れも吹っ飛びそうなのだがなあ。
で、三角関係EDがry ドM執事とそれを支配するお嬢様イイヨーイイヨー! 征服欲の波動に目覚めた百合子の猛攻が大変よかったです。他のルートの百合子はどちらかというといたぶられる側なので、逆襲するシーンを見たかったのです。
百合子ちゃんの藤田をいじめたい気持ち凄くわかります。藤田のああいう態度って「いたぶってください」と言っているようにしか思えませんからねww
藤田が百合子に無理矢理チューして逃げてくシーン。百合子と同じく私も「わけがわからないわ…」と思ってしまいました。
藤田はオトメンなんだね。女々しい男ってどうなんだい? 藤田のウケはよかったのかな…。ハマりきれなかったとはいえ、私はそういうの、大好きですけど。
あとは…髪の毛おろした藤田が色っぽくてキュンとしました。以上!

◆瑞人 (CV:平井達矢)
母に愛されなかったゆえに、マザコン(?)のお兄さん。
瑞人お兄様は、百合子の腹違いの兄ではなくって、親戚程度の血のつながりなんですね。百合子の母の遠縁の親戚が野宮家の女中に産ませた子だから、「親戚」というのも正しくはないのかもしれませんが。
お兄様がどこかふわふわしてるのは出自の問題を抱えていたからなのでした。いやでも、お兄様的にはそこら辺はっきりさせることができて「清々した」らしいですがwwうーんww
このことを、百合子の母・繁子は知らなくって夫の康之が作った愛人の子という扱いで冷たくしているらしいのですが、少なくともゲーム内ではそういう扱いを受けているところは描写されてませんでしたね。だらしない後継に対してちょっと厳しいくらいで…あからさまに邪険にされている様子はなかったです。
なんで繁子が瑞人の父親について知らないのかというと、康之が教えていないからだそうですね。ここら辺で康之の「妻に振り回される、どちらかというと気弱で、優しいお父様」というイメージが崩れ始めてきています。この話は物語の根幹がチラッとだけ垣間見できる結構重要な要素ですね。
私はかなりの兄萌えなので瑞人お兄様が実の兄じゃないと知って残念でした。ガチ近親が好きなので、兄妹恋愛の末の他人でしたオチは萎えまでとはいかないものの、なにか「あっ…そうなの」という感じがしてしまいました。
「僕を見捨てておくれ」のセリフが悲しい。百合子を守ろうとするくせに自分のことを見捨てろというのは納得できませんね。
スチルのおにいさま美しすぎて どのスチルでも美しい…いやふつくしい。このゲームで一番美しいのは間違いなくおにいさまではないでしょうか!? 次点は百合子で。
兄妹セクロスしてる時に秀雄に乱入された時はリアルに固まった…。これは秀雄に軽蔑されちゃう展開だな…と思ったのに案外そうではなく、秀雄は百合子が悪いだなんて全然思ってみなくてお前は兄に騙されてるだけなんだ! ってスタンスで話を進めてきたので、なんというか、余計に申し訳ないwww
秀雄を交えての3Pが始まった時はお兄様のイキイキっぷりにくそわらいました。言葉責めまでできるなんてそんなキャラだったんだ!?!?
そんなわけで色々と玄人なお兄様ですが、情事の喘ぎが情けない(余裕がない)感じなのがひどく淫靡でイイです。
シナリオも終盤に近づくと、鏡子さまが仮面夫婦についての提案を百合子に持ちかけます。「世の中には道ならぬ恋をしている人がたくさんいるから、そういう人たちと結婚して世間体を保ちつつ自分の愛する人と存分に楽しまないか」と。
百合子ならそんなの汚らわしいと嫌がるだろうと思ったのに案外ノリノリで意外でした。せっぱつまってたんですかね。仮面夫婦ったって、関係を築くならそれなりに大変だろうと思うのだけれど。それとも恋してなりふり構わなくなったということでしょうか?
BADEDの斯波との仮面夫婦生活エンド好きです。だって、斯波さんの気持ちを考えればそりゃねー。中途半端に自分のものにしてみたけど……百合子があれじゃあねえ。

◆斯波 純一 (CV:茶介)
斯波好き!
俺様好きじゃないけど斯波は大好き!!! 大好き!!!1
いやあ、世間によくある「俺様」ってただ偉そうなだけだったりで嫌なんです。
私の思う理想の俺様は「他者に対して強引かつ傲岸不遜な振舞いをして己に自信があることを隠さないがその態度に釣り合う十分な実力をもっていてさらに責任感と情熱を持ち合わせた人を惹きつけるカリスマ」だと思うのですがなかなかそれに当てはまる人がいなかったのです。
でも、斯波はまさにこんな感じです。
自分のものにならない百合子に対して愛憎募らせる斯波かわいすぎて悶絶しながらプレイしました。斯波愛おしすぎるよ斯波~!!
斯波さんは最初から気になってたキャラなので、百合子ちゃんが「あなたなんかと結婚しない!」って態度取ってる間ずーっと「斯波さん大好き! はよ結婚しよ!」ってずっと思ってましたww
いや、百合子の気持ちもわかるんですよ。何も知らされないうちにあんな偉そうな態度取られたら、絶対私舐められてる! って感じますよ。
斯波少年の「鬼にはもうならない」というセリフをイマイチ解釈しかねています。窃盗集団から足を洗った、というからそのことをいってるのかな? と考えたのですが、それであってますかね? 斯波は鬼になったことがあるのでしょうか? あの場面だと斯波はただのコソ泥ですから、鬼とはなんか違う気がして。まあ、お天道様の下を堂々と胸を張って歩けない人間を「鬼」と表現しているなら意味は通りますが…。 うーん。なんか釈然としないです。
座敷牢の恋人EDでの、斯波が飯田(百合子のお見合い相手)を「度胸のある男だな」と憎々しげに言っていたで、つい「こわい! 何されちゃうんだろう!?(≧∇≦)」ってわくわくしちゃいました 結果あれだったんですけれど、飯田君ごめんよマジで。
BADルートに入ると瑞人お兄様が自殺で死んじゃいます。それが地味に辛くて、選択肢にてさっくり自殺を選んだわけですがその後の展開がなんとも胸熱でした。こういう展開大好きですよ。社会的に抹殺(抹消?)されて外堀ガンガン埋められてあとはもうひたすら退廃的な関係に身を窶すしかないっていいよね!?
で、私が一番好きなBADED「後悔」。
百合子が飲ませた薬は徐々に病にさせるものらしくって、もしかして肝臓に効いてくる系の毒かな? と思ったらドンピシャで肝臓がんになってておぉう…となってしまいました。えげつねえな、百合子!
斯波が死んじゃうの悲しくて私も死にたくなった…。日記の「幸せだ」のリフレインがもう本当に幸せそうで幸せそうで。でも一番愛してるひとに殺されるなんてある意味甘美なご褒美かもしれません。だから斯波も百合子の殺意に甘んじていたのではないでしょうか。私だって斯波さんに殺されるなら本望だよ!
彼は百合子のことになると仕事すらどうでもよさげですね。私は、斯波さんは仕事にプライドを持つタイプだろう、と思ってた。だから、日記の「彼女のためだけに生きてきた」という文章が意外だったんです。
でも、そうだよね。百合子がいなければ斯波さんはきっと浮浪児のままでいただろうし、仕事を得たのも百合子のため、彼女を養うためだとそんなふうに言ってましたから。斯波さんは他には何も持ってなかったから、百合子のためだけに頑張ることができたんだよね、きっと。
斯波さんのスチルを一覧するとみんな悪い顔してて、ここだけ見たらただの鬼畜強引キャラにしか見えない笑 蓋を開けてみると全然違うんだけどさ。斯波は、なりふり構わない態度と、その直後に反省するギャップがなんかいいんですよ。緩急があるといいますか。「押してダメなら引いてみろ」というあれを地でいってますよね!?
斯波さんは他のキャラのBADルートでもいっぱい絡んでくれて嬉しいです! 斯波さんのアイデンティティは百合子と結婚することだもんね!?
斯波のシナリオはあっさり気味ですね。やっぱそこは、障害が無いせいでしょうね~~。他のキャラなら、戦争、他の婚約者、身分、兄妹関係…、といろいろありますし。
唯一障害といえるものがあったらそれはヒロインの百合子自身だww

◆女探偵ルート
もうさすがにここまで来たら犯人は分かりきってる。犯人は真島! お前だ!
というわけでこれは真相ルートですね。得体の知れない真島の出生について探るルートなのです。
真島の要約すると、「真島は百合子の母繁子が自身の兄と近親相姦した末に生まれた子である。密かに出産を済ませたあとは、使用人夫婦が引き取って育てていた。そこに繁子の夫である康之が乗り込んできて、使用人一家を惨殺する。しかし真島は一命を取り留めていて、実の父に保護される。真島はその時まで真実を知らない生きてきていた。やがて青年になった彼は、もう自分のような存在を生み出さないために野宮家を潰し汚れた血筋を絶やすことを目的として、復讐を胸に誓う。」といったような感じでしょうか。…上手くまとまってないね。
百合子に電話で呼び出されて子犬ようにしっぽふって喜んでる斯波可愛すぎて悶死。百合子が自分から斯波に会いたいという意思表示をするのは女探偵ルートだけ!(多分) 何気にレアな光景でした
このルートは選択肢を外すと突然ギャグになるから困る、というか面白い。シリアスな雰囲気ぶち壊しだけれど。「私……バカ?」って自分につっこむ百合子ちゃんが可愛い。
EDで職業婦人になった百合子は、真島のことを思って一人で生きていくんだろうか? この時代に女が一人で生きていくのはとても大変そうに思います。ん……まあ、いざとなったら斯波が面倒見てくれることでしょう(適当)。
あとこのルートの百合子はお兄様に冷たい。

◆真島 芳樹 (CV:大石 恵三)
野宮家の園丁にして、闇の阿片王さん。
本当の名前は※重大なネタバレ「清(きよし)」。名は体を表す、ではないですが真島は清い人物であります。だからこそ、自分の家族を殺されたことや、禁忌の果てに生まれた自分の存在を許せなくてどこまでも歪んでいってしまう人でした。
立ち絵もスチルも、真島がかっこよすぎて辛いです。こんなかっこいいひとなら百合子ちゃんが好きになっちゃっても仕方ないよね。お兄ちゃんでも愛さえあれば関係ないと思いますw
うん。で、真島ハマれなかった!!! 何故!? 私は愛憎系大好きなはず…なのに。
真島は百合子個人により、野宮家やの方に執着しているような気がしたからですかねえ。百合子ただ一人にに執着してもっと愛したり憎んだりする場面が存在したなら斯波に比肩するくらいには好きになったかもしれません。
あんだけ真島に「諦めろ」と言われて「おまえに見合う女になるわ」という考えに至る百合子ちゃんがポジティブシンキングすぎて「へ?」って間抜けな声を出してしまったw
百合子は自らの覚悟を見せるために家出したのち、住み込みの女給として働き始めますが、ここでまさかの主人公スチルがありました! 短く髪を切った女給百合子はなんだか若く見えるなあ。普段の百合子は長髪デコ出しですからちょっと大人っぽいんですよね。
立派に女給してた百合子ちゃんのもとに真島が会いに来て、百合子の気持ちを認めてくれるシーンが嬉しかったです。でも、百合子が報われた反面真島の気持ちを思うと複雑になりはします。
帰ってきた百合子を、繁子お母様が顔を赤くして叱りつけたり心配したりを交互にするシーンが好き! です! 親を心配させちゃ駄目だよ。
濡れ場シーンで真島の背中に傷があるのがなんとも痛ましい…。これは幼い頃に康之に付けられた傷でしょうね。
真島ルートBADEDの【悪人】。このEDが作中で一番辛く感じました。なんだろう、ここでの真島の気持ちがわからない。(みなさんの解釈を教えてください!)このEDでも真島が百合子を愛していることは確実だと思います。あえて手を出さないことで彼女に復讐したってことですかね。でもそれって遠まわしな自虐になりそう…。
GOODEDの【秘めた想い】。こちらは復讐より愛情を取ったEDでしょう。でも手放しの幸せは得られていないように思います。真島が全ての呪縛から解き放たれた真GOODEDを探しに旅に出たい。ないの? そういうの…。まあ自分の生まれは変えようがないことだし、真島の性質的にそれは無理な願いかも。
この真島ルートになぜか存在している鏡子EDの主人公陵辱、地雷って言われてるんですか。うーん! たしかに! これは辛い! あっさり目な描写でしたが…乙女エロゲにも陵辱あっていいと思うけれど…。でも男性向けエロゲの陵辱だって快楽堕ちじゃないと悲惨なだけとか言われてたりするしな。このEDでは百合子快楽堕ちじゃないし百合子の傷付きっぷりを見ると…ですね。
このルートで見ることができる鏡子さまの部屋にびっくり! 鏡子さまにとっては百合子もお人形、ということでしょうか。しかもお気に入り、ということもあってよりタチが悪いことにwww
このルートにも斯波さんスチルがあって驚きました! 斯波! 斯波! 斯波! 斯波!
◆その他感想など
イラストが好みドンピシャすぎてつらい。鋭利すぎない、ちょっとかわいい、でもかっこいいというのがいいですね。女の子が可愛くかけてるのもいいなーと。女の子が可愛くないとイケメンと並んだ際にちょっとしょっぱい気持ちになりますもんね。
立ち絵の表情がくるくる変わっていいですね。色んな表情を見せてくれるので、ついじっと画面を見つめてしまいます。
最初に迎えたEDは、マルチバッドエンドでした…。そのあとは攻略サイト様にお世話になって、秀雄→藤田→瑞人→斯波→女探偵→真島の順番で攻略。真島は攻略制限により必然的に最後になりますが、ほかのルートなら好きな順番でやっておkだと思います。
真島が一番最後って個人的には後味悪くて好きじゃないと思いました。わがままを言わせてもらうなら、女探偵を最後にもって行きたかったかな、と。特に【悪人ED】の幸せの一歩手前で不幸に転落してしまうのがね。
濡れ場のBGMっていらなくないか? 私はそこだけBGMをOFFにしてました。
蝶毒の大きな特徴として、「攻略対象同士で仲悪い」ということが挙げられると思います。攻略対象同士の仲がいいかどうかってどうでもいい部分なようで意外と気にしてる人って多いと思うんですよ。
私は仲が悪いほうが好みですかね~~。ジャンルにとわず、嫌味の応酬シーンは好きなんです。蝶毒ではまさにそんなやりとりがあっておもしろかった。
ここで暴露しますけれど、私ね、お父さまめ~~~~っちゃすきです。あんなに優しそうな人格者に見えて執着・嫉妬しまくりのヤンデレ、いいなあ! ギャップ萌えですよ。しかも想い人には振り向いてもらえないどころか怖がられている上に愛人(という名の兄)がいるわけで。そうそう、ヤンデレは片想いの時が一番輝くんだもの。というかまさに私好みの理想ヤンデレじゃん!
そうそう、ヤンデレといえば私は蝶毒を「ヤンデレしかいないゲームですよw」と聞いて買ったのですが、これヤンデレなのかな? 康之はヤンデレといっても構わない思うけれど。ヤンデレというジャンルに浸りすぎたせいかそこら辺感覚が狂ってきましたww
なんというか蝶毒キャラは「こいつはツンデレ、こいつは俺様…」だとかそういうテンプレに当てなかなかはめづらいところがあります。既にあるテンプレに当てはめただけの薄っぺらなキャラクターじゃなくて、製作者が練りに練った複雑な造形をしている人物ばかりだからでしょうね、きっと。
あともう一つ気になったこと。康之は真島のことを憎んでいるとして、繁子はどう思っているのでしょうか?
始めは嫌ってた康之のことも今は夫として認めていると思う…のですが、うわごとで自分の兄である一清のことをつぶやいている限り彼のことを引きずっているように思います。では、繁子が執着しているのが一清だけなのか
というと、自分の腹にいた真島のことは愛の証と思っているというような描写があってのでどうでもいいわけではないんですよね。じゃあ、逆に愛しているのかといえば、長年放置でいるからそうでもない。…、ひょっとしてこの作品で一番頭おかしいのは繁子じゃないの?w ねえ?ww
完全クリアしたあとのオマケの執事喫茶おもしろかったです。瑞人お兄様の死にすぎなのはスタッフにも自覚あったのか…真島が楽しそうでなによりです(ノ∀`)
◆そして誰もいなくなった(初回特典ミニシナリオ)
大正執事喫茶と同じくギャグです。主要キャラ勢揃いでお茶会を行っている最中、三郎の断末魔が聞こえてきて…というストーリーです。オマケでも犯人探しをする羽目になるとは。ちなみに犯人はヤス。
そんで、ボイスなし! 声優ファンの方は買い逃したとしてもそんなに惜しくないかも?
お兄様の「憎んでないよ。どうでもいいよ^^」が本当にどうでもよさそうでなんかワロww
あと、秀雄の「童貞とか言うな!」がかわいいww 童貞自体は否定しないのかってww
ううん、でもまさか百合子がポイズンクッキングとはねえ。百合子ェ…
なんだかんだ、こんなところでも愛されまくりな百合子ちゃんは幸せだねぇw
初18禁乙女ゲーでしたが、よかったです!
18禁だからこその展開を生かした萌えが良かった。たとえば、先に書いた秀雄のセリフもそうですし、真島ルートで百合子が「真島の鎖骨のくぼみに唇を押し付けるのがすき」と言ってるのに萌えて萌えて…。
一般でこんなこと言われても結局は微エロどまりなわけだし、そういう中途半端なものを入れられちゃ余韻も糞もないぜって思います。
今後も懲りずに18禁ジャンルには手を出していきたいです。だから18禁乙女ゲーのメーカーがんばってください!
とりあえずこれにて締めとさせてもらいます。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
◆余談
この蝶毒をやって思い出した作品があるのですが、
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同じ作者さんの著作。この「たった二人で世界を裏切る」と「蝶の毒華の鎖」の根本部分って結構似てませんか?
といっても実はこの作品読んだことなくって、ネタバレ記事しか見たことないんですけれどね。多分簡単には手にはいらないモノなので。でもいつか手に入れて読んでみたいなあ。
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